IRO横糸フィーダーのフォトセンサーがこわれた
私の工場で使っている、横糸(横線)フィーダー(アキュームレーターと言いますが)に、今は廃版になってありませんが、IRO IWF9207というSWEDEN製のものがあります。横糸をボビンなどからドラムに巻き取って、巻き取られた横線を織機に供給する装置です。ドラムの横糸が、充分に巻き取られると、レバーを押し上げ、フォトセンサーの溝に入っているレバーの反対側が下がって今までさえぎられていた赤外線が導通になってフォトトランジスタが反応し、横糸の巻き取りをストップさせます。このセンサーがいかれて、止まらなくなりました。
↑上のやつはまだ新しい(とは言っても廃版品なので在庫していたやつ)ですが、左のステンレス線の巻きついてるドラムの上方カバーの中にレバーがあって、カバーをはずすとちょうど電気コードの上あたりにセンサーがあります。
覗いているのはセンサーの先で取り付け穴から外すと
H21A1フォトセンサー(オプトセンサー)の仕様
今回もともとついてた物はFairchid semiconductor社製の物でしたが、ミスミさんにはH21A1はIsocom components社のものしかありませんでした。上から見たマークが違います。端子配列はどうなんだろう?でも大きさは同じみたい(多少形が違うけど)でしたのでとりつけはできそうです。穴の径も距離も同じです
各社の仕様書をダウンロードして見比べると
その他のデータは割愛しますが、片方が赤外線発光ダイオードでレシーバー側がフォトトランジスタになってて、どちらもTop Viewで表面の表示は違うもののPIn 配列は同じです。次に上のファイルを参考に実際の配線を探りますと次のようになってました
これをもとに配線します
配線ツール
元の取り付けは圧着端子を使って↓
こんな感じでしたが、今回はミスミさんで購入した接続アイテムを使います
ワゴのフェルール型圧着端子 内径1.2mm
住友電工 スミチューブ 内径2mm厚み0.2mm
フェルール型というのはヨーロッパでよく使われてるらしい、パイプ型の圧着端子です。スミチューブは絶縁用の熱で収縮するチューブです。あっという間に収縮します。ヒートガンがないので仕方なくチャッカマンで一瞬あぶりましたが、それでもすぐ収縮します。写真では、黒色の巻いてあるやつです、切って使います。また、圧着ペンチにもワイヤーストリッパーがついてますが、専用のものが使いやすいです。
小さいので、やりにくいし、圧着工具の入るスペースもないので、ラジオペンチで端子ピンを曲げないといけませんでした。
やってみて
今回は、スイッチのON,OFFだけの回路だったので、割と簡単にできましたが、これがアナログ回路ならこういう風にはいかなかったと思います。それと、古い工場なので、制御盤は大概リレーもしくはシーケンサー→リレーの回路なので、こういう無接点素子を扱う道具類がないのでやりにくかったです。私は、機械を買うより道具を買うほうですが、電子回路の知識が少ないのでこれからもっと仕入れておかなければと思っています。
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