第2種電気主任技術者

電験など

資格の概要

第2種電気主任技術者を取得すると以下の資格が得られます

「17万ボルト未満の電圧の電気工作物の工事、維持、運用」

えっ?第3種と電圧がちがうだけ?(電力の制限は無いですが) そうなんです。そうなんですが

この資格を持っていると、結構大きな設備を管理できるので、当たり前ですが その場合

報酬は高いです

しかし、そうはいってもなかなか、手に入る資格ではありません。

試験の概要

試験は1次試験と2次試験に分かれています。1次試験は第3種と同じくマークシート方式で科目はこれも第3種と同じく、理論、電力、機械、法規です。2種も科目合格制度があり、合格科目はその後2年間は受験を免除されます。1次試験に合格すると、次は2次試験です。もし2次不合格でも翌年の1次試験は免除で2次試験から受けられます。

2次試験は「電力・管理」6問中4問を選択 制限時間120分 「機械・制御」4問中2問を選択 制限時間60分 完全筆記試験です。大昔は口頭試験だったらしいですが、いまはこれです。

受験してみると

1次試験は第3種と同じような試験です、ただしレベルは高いです。理論は数学が要ります。特に微分や積分はとにかく必須です。複素ベクトルや行列なんてのも出てきます。4科目の中でこの理論が一番第3種とレベルが違うという印象です。法規は2種も3種も同じと思っていいです。電力や機械も電験3種の問題がしっかり解ければ恐れることはないと思います。問題は二次試験です。

一次は通るけど、二次は何回受けても通らんという人が多いと思います。それほど難関です。問題を多く解いて、頑張るにしても量が多すぎて、仕事や学生さんなら他の勉強しながらだと無理です。ここは独学より後で紹介する、通信教育などを受けるしか手がないようです。

電力・管理は6問中4問 機械・制御は4問中2問を選択しますが、とにかく時間が足りません。特に機械制御はほんとに足りません。合格するには、必須条件と考えていいでしょうが、電力・管理は2問、機械・制御は1問 完答 しなければいけません。少々のミスは、かまいませんが、とにかく 完答です。部分点などは、無いものと思ってかからないと合格しません。

しかし、計算問題は非常に計算が頻雑です。計算力ほんとに要ります。私も、さいしょの2年ほどは機械・制御は自動制御の問題を選択していましたが、これはほんとに計算力要ります。大学などで、専門にやっている人以外はやめといたほうがいいと思いました。3年目から、方針変更で電動機や変圧器の問題を選択し、4年目にしてやっと当たり?の問題が出て細かい計算ミスはあったと思いますが、機械・制御は1問完答もう1問は途中までという結果になりようやく合格しました。電力・管理は計算問題と論説2問づつ選んだように記憶しています。計算問題解くのも勉強の方法ですが、類似はあっても同じ問題は出ないと思っといたほうが賢明ですよね。対して、論説問題は一度記憶すれば、確実ですから、得点は容易です。論説も力を入れてやることをお勧めします。

それともう一つは、二次試験は完全筆記ですから、周りの鉛筆の音は結構気になります。隣や前後のひとが、際限なく鉛筆を走らせていると焦ります。いったい、何をそんなに書く事あるのだろう?などと考えてしまいます。いわば、自分の精神力との闘いですね。

受験勉強のための おすすめ

数学の本

いちばんよくわかる 電験2種数学入門帖 改訂3版

またまた、石橋先生です。とても分かりやすいです。例をあげると、積分の項目で、球の表面の一部を切り取って、その面積をもとめ無限に足し算=すなわち積分すると、表面積が求まるという方法は簡単で特に球の表面積は電界を考えるのによく出てくるので、とても役に立ちました。なるほど、微小部分を切り取ると長方形なのです。また、長方形でなければ、微小ではないのです。今まで難しく考えてました。目からうろこです。三角関数複素ベクトルと微分積分が多いのですが、その他行列も四端子回路がらみで出てきます。電気工学に特化した数学です。アンペールの周回積分の法則とビオ・サバールの法則は表にして、こういう時はこっちを使うと言うように、場合分けで見える化してくださっています。これ一冊で、もうほかにやることはないです、というかこれ一冊で電気工学の勉強もできます。

通信教育講座

電験二種受験合格講座・・JTEX(日本技能教育開発センター)

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大変わかりやすい解説、しかも内容が深いです。電験一種のテキストとしてももう一度使っています。別冊として、二次試験の対策問題集があるのもありがたいです。どうも、三種と比べて独学ではしんどい、時間も限られているので、思い立って、受けました。4冊の量はかなりですが、ほんとに詳しく書かれています。そして、1項目ごとに例題があって、すぐ次にその解答と解説が載っています。たとえば電気力線について書かれた項目の後に「真空中で1Cの電荷から出る電気力線の数は?」てな具合です。それと、はじめに章のポイントが載っていて、公式の記憶用、各ページの脚注欄にチェックポイントやこうすれば簡単とテクニックなどがとても参考になります。もう一つは課題です。こなすことによって自然と勉強進みます。結果を出したければ、受講すべきと思います。

第二種電気主任技術者試験に合格する

ハンパな気持ちでは合格できない!などとよく言われますが。頑張りすぎない、あるいは頑張らないことです。気楽に、そのうち合格できるさくらいの方が運が向いてきます。とかく、日本人は、寝ないで頑張った!とか休日もこもりきりでやったとかが美談ととらえますが、それは愚の骨頂です。そんなことしても、合格するものはするし、しないものはしません。本番に頑張れるように、気力は置いときましょう。

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